バーレーンで写真展を開催するまで⑩
フォトグラファーエミリーのバーレーン日記
前回の続きです。
ワークショップが無事に終わり、
しばしホッとしていた私ですが、
写真展の日程が近づくにつれ、
ふと不安がよぎりました。
「・・静かすぎる・・」
参加者がワークショップ中に撮った写真は
大使館の現地職員Fさん(バーレーン人で日本大使館勤務歴14年!)
に送ってありました。
Fさんは物腰が穏やかで、知的な方です。
彼女経由でYouth Cityのスタッフへと
転送してもらいました。
写真展の前の週にOさんから
Youth Cityから写真展の会場の詳細などが
何も来ていないことを知らされておりましたが、
写真のプリントに関しても全く進んでないのではないか?
という確信に近い思いが生まれました。
Fさんに直接確認すると、
担当者から返事もないし、
電話も繋がらないとのこと。
バーレーン人同士でもこうなのですから、
一体このイベントの運営はどうなっているのだろうと
さらなる疑念が湧きました。
しかしあくまで私は大使館の名のもと、
コンテンツを提供している写真家です。
直接私が運営とやり取りをすることは出来ません。
心配に思いながらも見守るしかありませんでした。
しかし、ついに沈黙を破る時が、、
Oさんから、運営からの連絡はない状態だが、
ひとまず写真展前日の18日に搬入する為
迎えの車を出すとおっしゃっていただきました。
すると、後ほど驚くべきメールが、、
「Youth Cityの担当者が準備がまだなので
前日に来てもらっても困るそうです!」
顎がガーーーーンと外れるかと思いました。
写真展の開催日は8/19-21なのです。
それなのに前日に来るなとは・・??
今日(18日)の搬入は難しいとのことで
また夜に連絡をくださるとのことでした。
当日搬入の写真展など聞いたことありません。
しかもどれくらいの面積でどんな材質の壁なのか
いっさい知らされていません。
ーーそんなわけで、
搬入予定日だった日はぽっかり空いたので
卓球経験者の駐在奥様が主催している
卓球クラブに遊びに行きました。
そこで、卓球に参加していた数人の奥様に声をかけ、
「写真展当日の搬入になるかもしれないから
手伝って欲しい、車にも乗せて欲しい」
ということをお願いしました。
皆さん本当に親切な方ばかりで、
快くOKの返事をくれました。
今回の雲行きの怪しさプラス、
Oさんはこの時大事な会議があり、
20日しか同行出来ない旨を聞いておりました。
つまり、搬入は私一人で行わなければならない。
一人じゃ無理だ。
とにかくそう悟ったのです。
この時の判断は後に大正解でした。
そしてその夜、Oさんから連絡があり、
大変厳しい状況にあるが
明日の朝搬入できるかを判断します、
とのこと。
しかし奥様達に応援を依頼してしまった手前、
その判断が昼近くでは困ると思い、
9時までに連絡いただけるようにお願いしました。
奥様達にも、明日の朝9時頃に連絡します!
とお伝えして、
その日は眠りにつきました。

今回は添える写真がほぼなかったので私のプロフ写真を。フォトグラファー人生における最大のピンチだったかもしれない。これはスウェーデン人の写真家Erikaにムハラック・スークで撮ってもらったもの。
#バーレーン生活
#バーレーン駐在
#バーレーン駐妻


