無理に笑わなくてもいい。

今回のご依頼は、

よくお仕事で組ませてもらっている

ヘアメイクの星野千津子さんからの

ご紹介でした。

 

 

前職で職場が一緒だった方の

お嬢様の成人式の前撮り依頼でした。

もしかしたら、笑顔が出ないかもしれない

千津子さん(以下、ちーちゃん)の話では

「娘は写真が苦手で、

笑って欲しい時に笑ってくれないかもしれない」

とお母様がおっしゃっていると

伺っておりました。

 

その時にちーちゃんにした返信はこちら。

 

「笑って欲しい時に笑わない、

は私は全然構わないのですが、

お母様的にはどうだろう?

バッチリ笑顔の写真で!

を求められると辛いけど、

自然に笑顔が出た瞬間を撮る、

なら可能です」

写真は笑顔でという呪縛

そうなのです。

「写真は笑顔で」

という呪縛が私たちにはあると思うのです。

 

もちろん笑顔を嫌いな人はいないから

笑顔の写真があったら

良いとは思います。

 

でも、それは

絶対ではないと私は思っています。

 

人間はいろんな表情があって当然。

それ丸ごと写真に収められたら良いなと思っています。

お支度からの撮影

当日はお支度から撮影をさせていただきました。

お支度完了。

 

 

ちーちゃん宅の玄関先とお庭が

和装にぴったりだったので

撮影に使わせてもらいました。

雰囲気のある写真になりました。

 

少しだけ見せてくれた微笑み

少しだけ笑ってくれた写真があります。

 

 

お嬢さんに

好きなものを聞いたら

アニメや漫画とのことだったので

撮りながらその内容で

少しお話しをさせていただきました。

 

すると一瞬だけ

微笑んでくれました。

昭和記念公園へ移動してロケ撮影

この撮影の1ヶ月前にも

ブライダル撮影で来たのですが

だいぶ木々が枯れていました。

 

彩りが欲しかったので

赤い葉の植え込みを活かしました。

 

やはり撮りたい親子ショット。

 

お母様から後日、

このようなメッセージをいただきました。

 

「娘は、振袖を着る気も全くなく、

長女に「成人式当日は、着なくてもいいけど、

親孝行のためにも前撮りはしなよ」と言われて、

仕方なしに臨んだ前撮りでした。

でも、橋本さんと、千津子さんにお願いした事で、

リラックスできたと思います。

娘らしさを引き出していただきました。

素敵な思い出を残す事ができて

本当に感謝です。

ありがとうございました」

私の目には素敵なモデルに写っていた

お子さんが笑わないことに対して

申し訳なく思う親御さんは多いものです。

 

けれど、私にはお嬢さんが

ファッションモデルのように見えていました。

 

笑わないモデル。

その無表情感が

画面を格好良くしてくれることもあるのです。

これもたまらなく好きな一枚。

 

なので、私は雑誌の1ページを撮るように

お嬢さんを撮らせていただきました。

 

とても素敵だと

心からそう思いました。

 

思い出を形に。

今回、アルバムをご依頼いただきました。

撮らせていただいた方のイメージに合わせて、

制作しています。

 

詳しくは下のリンクからどうぞ。

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